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『心の栄養=ストローク』とは?

特に小学生のサッカーの育成現場を見ていますと、指導者が子供の人格を否定するような罵声を浴びせたり、絶対に防げない技術的なミスに怒鳴ったりと、こちらがつらくなってしまうことも珍しくありません。

だからといって、何をやっても全部褒めるのもその子のためにはならないですし、ちょっと気持ち悪いですよね(^-^;

では、どうしたらいいのか。そのヒントになるのが『心の栄養=ストローク』という考え方です。

ストロークとは

アメリカの精神科医、エリック・バーンが1950年代に提唱した心理療法に「交流分析(Transactional Analysis 略してTA)」というものがあります。

これは、人の交流を通して、行動・思考・感情を分析する心理学で、そのなかでも『刺激』と『反応』のセットで『ストローク』と呼んでいます。

ノーベル平和賞を受賞したマザーテレサの言葉「愛の反対は『憎しみ』ではなく『無関心』である」という言葉にもある通り、人間には『ストローク』を生むコミュニケーションがとても重要になります。

ストロークは心の栄養

栄養と聞きますと、炭水化物・タンパク質・ミネラルといった「物理的な栄養」のことだけをイメージしてしまいますが、「心にも栄養がある。」と考えることが大事です。そして、心の栄養は先ほどの『ストローク』のことを指します。

体の栄養は体内に貯蔵され、必要なときに使われることで効果を発揮します。それと同じように心の栄養は、心の袋に貯蔵される。と考えると、袋の中が『良いストローク』で満たされていれば心が元気であり、『悪いストローク』や『袋の中が空っぽ』だと心が不調になって『心』の病を引き起こすこともあります。

ですから、『良いストローク』をお互いに満たすようなコミュニケーションがとても大切になってくるのです。

部分否定は〇、無視や人格否定は×

『良いストローク』といっても全部褒めるのは変な話ですよね。では、「これ、だめでしょ!!」というときはどうしたらいいでしょうか。

それは、部分否定をする。ということです。

「Aさん、あなたはいっぱい良いところもあるけれども、今の態度は良くないよ。どうしてだと思う?」みたいな感じ。

その反対にやってはいけないのが、無視や人格否定。無視はストロークをお互いに与えませんし、人格否定は『悪いストローク』となってしまいます。

人格否定のたとえは、
「ばかやろう!お前なにやってるんだ。そんなことをしているからお前というやつはダメなんだ!」みたいな感じ。

なかには否定することを良しとしない。嫌われたくない。という大人・指導者がいますが、そういう人が束ねる組織は決まって

いざというときに厳しいことが言えない、なれ合い集団

になってしまうものです。ダメなことはダメというのは、お互いの成長のためにとても重要ですから、心にも栄養=ストロークがある。しかも、質の良いものと悪いものがある。と理解できれば、お互いに気持ち良い関係が築きやすくなるのではないでしょうか。

私もそうですが、

変わるのは、まずは自分から。でいきたいですね(^_^)

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