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はじめに

サッカーにおいて、上半身の筋力トレーニングには賛否両論あります。

賛成派としては、フィジカルはサッカーにとても重要で、上半身も鍛えないとボディコンタクトが増える高いレベルでは戦えない。

反対派としては、上半身に必要以上の筋力をつけてしまうと体が重くなってしまい、キレがなくなり、パフォーマンスが落ちてしまう。

今回は、そんな上半身の筋力トレーニングについて書きます。

日本人はもともと筋肉が付きづらい

日本人と西洋人、そしてアフリカ系の人たち。それぞれ骨格に特徴がありますが、そのなかでも日本人はモリモリとした筋肉がつきにくい人種です。ヨーロッパサッカーを観ていると格闘家のような海外の選手もたくさんいますね(^_^;)

そのため、日本人選手はフィジカルコンタクトが相対的に劣ってしまい、良いパフォーマンスを発揮できる以前の話になってしまうということで、上半身の筋力トレーニングの必要性が出てくるのです。

上半身の筋力をつけるとパフォーマンスが低下しやすい日本人

上半身の筋力トレーニングの必要性を感じた日本人選手は、海外でシーズンを通して少しずつ筋力強化を図り、1年経つと体つきが変わる選手も今までに何人もいました(2014年現在)。

しかし、それによりパフォーマンスがよくなった選手は数少なく、体のキレやしなやかさがなくなり、かえって肉体改造する前よりもパフォーマンスが低下する選手がほとんど。そのため、反対派の意見も否定できない状況になっているのです。

では、デビュー当時と全く違う体系に進化し(^_^;)毎年パフォーマンスを向上させる(2014年現在)、世界最高峰の選手であるクリスティアーノ・ロナウド選手の場合はどうでしょうか。

シーズン開始前は少し体が重いが・・・

一時期のクリスティアーノ・ロナウド選手は、毎年シーズンが変わる度に体が一回り大きくなっていました。これは、シーズン中はもちろん、シーズンオフに集中して筋力強化を図っていたためだと思われます。

そして、新シーズンのスタート前後は少し体が重たく、試合でもしなやかでキレのある動きがあまり見られませんでした。それを動画で欠かさずチェックしていた私は(キラリ☆)、数年間は「今年は肉体改造に失敗してキビシイのかな」と予想をしていましたが、シーズンも序盤を過ぎるといつもの動きにパワーが加わり、相手の予想を上回るパフォーマンス。

魅せるテクニック系のドリブラーとしては細身だったマンチェスター・ユナイテッド1~2年目あたりがピークかもしれませんが、試合で活きる効果的なドリブルに関してはいまなお進化を続けています(2014年現在)。

(筋力強化だけでなく、年齢も含めて『身体の変化』に合わせて、少しずつプレースタイルを変えることも重要です。それは、自分の感覚でしかわからない領域ですし、分からないと怪我やパフォーマンス低下につながります。

日本人選手との差

では、クリスティアーノ・ロナウド選手を始めとした世界トップレベルの選手の肉体改造と日本人選手の場合では、いったい何が違うのでしょうか。

日本人選手として初めてマンチェスター・ユナイテッドに所属した香川真司選手の場合で比較してみます。香川選手はイングランドでフィジカルの必要性を痛感し、肉体改造をしました。それにより、入団当初と退団時では胸板の厚さの違いがはっきり分かるほどに。

しかし、体は重くなり、香川選手特有の小回りが利いて素早い動きが見られなくなりました。

そしてドイツのドルトムントに復帰してプレーするものの、ドリブル突破はほとんどなくなり、イングランドで上達したディフェンスとパス&ムーブに徹するプレーへと変更に。シュートも動きの遅さから数が減り、ゴール前で相手を混乱させるプレーも減ってしまっています(2014年現在)。

これが彼の本意であればそれでよいのですが、プレーの表情からはそのように感じられません。

このように見ていくと、世界トップレベルの選手と香川選手などの日本人選手の差は、体の動かし方を自分のものにしているかどうか、とも考えます。

香川選手はもともと、他の日本人選手よりも優れた体の使い方ができ、日本やドイツで輝かしい実績を残しました。その当時は上半身がふにゃふにゃしていましたが、その後の肉体改造でカチカチに。

肉体改造といっても格闘家のような体つきになったわけではなく、関節の可動域などは制限されないレベルだと思うので、パフォーマンスの変化の根本的な問題はそこではないような気がします。

むしろ誰にでも起こる、筋力を強化して一時的にしなやかさが低下し、動きのバランスが崩れたときに、体の動かし方を自分のものにしていなかったために、フィットさせることができなかった。ということが最大の問題ではないでしょうか。

長期間のパフォーマンス低下は、短いキャリアにとって大きな痛手であることは間違いありませんね。

おわりに

上半身の筋力トレーニングによるレベルアップを図る段階で避けて通れないことは、過去にレベルの高い海外でチャレンジした日本人選手の経験と取り組みから明らかであり必要だといえます。ただし、ただ筋力アップしても逆効果になることが多いのも事実。

筋力アップの効果を出すには体の動かし方を習得しておく必要があり、その時期に早い遅いはないと思うので、すぐにでも取り組むことが非常に重要だと思います。パワーは体の成長に沿いながらプラスすることを考えたほうがよさそうですね(^_^)

Cristiano Ronaldo continúa con su preparación【1:45】


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管理人

2015年から、サッカースクールで小学生に指導。資格はC級ライセンス。

私自身は、小学校3年生から少年団でサッカーを始め、16歳のときイングランドで衝撃を受け、21歳のときYOUTUBEに出会いました。がっつりプレーしたのは22(23?)歳まで。

自身のプレー経験だけでなく、サッカーと全く関係ない分野を抽象化して応用することで、イングランド遠征で感じた世界との差を解決(16歳から10年以上かかり、センスなさすぎ(笑))。
 
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