ハリル氏が日本代表の監督を務めるにあたり、強化の要素としてあげたデュエル。日本サッカーの課題のひとつとして繰り返し強調することで、徐々に定着した言葉です。
今回は、そんな『デュエル』について説明します。
デュエルとは
デュエルは、1対1での攻防に勝つこと。という意味で用いられ、局面に勝つために、個人の力よりも組織でどうにかしようとする『日本人の特性の悪い面』を改善し、個の力を高める狙いがありました。
そして、JFA(日本サッカー協会)の霜田技術委員長は、デュエルを具体的に、
と説明していましたが、2018年のワールドカップでは、デュエルで、特に欠けていたものが明らかになりました。(あくまで私の見解ですが。)
その、特に欠けていたものは、
ボールをキープしていたはずなのに、ボールロストしてしまうこと。
具体的には、
ボールと相手との間に自分がいて、ボールを保持していたと思っていたら、相手が体の後ろや前から足を出してきて奪われる。
というシーンです。
もちろん、奪われたあと、日本の組織力で奪い返したり、こぼれたルーズボールを拾うこともできていましたが、1対1という視点で見たときには、改善の余地があるのかな。と感じました。
この、相手が足を体の前後から伸ばしてくるディフェンスは、なかなか日本では見られません(2018年)。それは、ムリにやろうとすると笛が吹かれますし、強引な奪い方ということで、カードの可能性もあります。
しかし、世界のトップレベルにおいては、このような守備は既に身についているのでしょう、全く違和感ない動きです。練習から当然のようにやってきたのではないでしょうか。
日本でも、この、足を伸ばして奪うディフェンスがもっと評価されてくれば、育成においても、さらにレベルアップするんじゃないかな、と感じます。
【日本代表合宿】6/2 デュエルのトレーニング 60秒間1vs1