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通信教育や学校教育で進むIT化。その影響で、手書きする代わりにパソコンやタブレットで『タイピング』や『タッチ』することが多くなっていますが、果たして脳の成長にはどちらが良いのでしょうか?
中学校の教師として部活動の陸上競技で日本一を何度も達成し、荒れた学校を再生。教員を引退した後は学校の先生を対象とした『教師塾』や大手企業の研修など、幅広く「心づくり」の活動をしている『教育界のカリスマ』こと原田隆史氏の、教育現場の声や経験をもとにした見解が参考になると思ったので、こちらで紹介します。
『タイピングやタップ』と『手書き』での脳の働きはどう違う?
文字を紙に手書きするとき、人間の『前頭前野』という脳のおでこのほうの部分が活発に働きます。
この『前頭前野』は、簡単に言うと人間らしさを担う部分で、働きとしては思考・創造・集中・コミュニケーションなどがあります。
この前頭前野は、パソコンやタブレットで『タイピングやタッチ』するときよりも、『手書き』のほうが活性化することを、原田氏はある脳科学者の方から聞いたそうです。
現場で実践したところ・・・
そんな原田氏は過去の教育現場での事例として、タブレットを多用した教育現場が殺伐とした雰囲気だったので、あえてタブレットの使用をやめ、紙と鉛筆を使わせるようにしたら、コミュニケーションが増え、現場の雰囲気が良くなったことを紹介。しかも、それが一つや二つではなく、多々あるそうです。
ここで難しいのは、タブレットを使ったから殺伐とした雰囲気になったのか、因果関係を証明することは極めて困難であることです。しかし、教育に携わる人たちや原田氏の経験からは、とくに子供のころは『手書き』のほうが良いのではないか。という見解です。
これには、私も激しく同意です。やはり子供は五感を使うことがとても大事だと思います。みなさんは、子供の頃にゲームばかりしている子がキレやすい。自分勝手で人のことを考えない。みたいな経験がありませんでしたか?私は経験してきたのですが、やはり何かしら脳の働きに関係があると思います。
結論は・・・
『タイピングやタップ』と『手書き』どちらが脳の成長に良いのか。
これは、はっきりした結論は出せない。と原田氏は言いますし、私もそう思います。デジタルはうまく使えると能率が上がったりしますしね。特にマインドマップは、ノートよりもパソコンでやる方が良い感じになります。
ただ、アップルの創業者:スティーブ。ジョブズは、子供にアップル端末を持たせなかった。という逸話がある通り、科学的には証明できなくとも、タブレットなどのデジタル端末には視力低下リスク以外にもそれなりのデメリットがあるかもしれない、ということは覚えておきたいですね(^_^)
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