みなさんは、サッカーをするときに、ボールのタッチ(触り方)について、考えたことがありますか?
良く言われるのは、
体からボールが離れないよう、『押すように』タッチしよう
というアドバイスです。
しかし、試合中のボールの触り方はそればかりではうまくいきません。なぜなら、たとえば『押す』のあと、すぐにボールは蹴りにくいからです。
そこで今回は、コーチとしゅう太の会話で、ボールのタッチによる体の動作の違いを伝えていきます。
じゃぁ、ひとつ質問していい?
それじゃぁ、もうひとつ。
スピードを上げてドリブルしたいとき、『押す』ようにしてうまくできる?
ということは、ボールを『押す』のも大事だけど、他にも大事な触り方があると思わない?
コーチもさ、別にドリブルが得意だったわけじゃなかったけれど、世界のトッププレーヤーたちのボールの触り方を研究していたところ、『押す』以外に大きく2つの触り方があることがわかったんだ。ちなみに、タッチの『強さ』は考えないよ。
まず『押す』は、ボールの真横から触るタイプ。しゅう太が意識しているやつね。
それから、『たたく』。これは、さわる足を浮かしてから地面に向かって下す動き。
それと、『運ぶ』。これは、さわる足を地面から浮かしながらボールを触る動き。
イメージはこんな感じ。
たとえば、
『たたく』は、タッチしてからすぐにボールを蹴りたいとき。ボールをたたいた足は、すぐに地面に着くから、次の動作がしやすいんだ。ただし、いったん、体からボールが離れる感じはするね。キックをするときは、体の下にボールが入りすぎると蹴りにくいから、ちょうどいいかな。
また、
『はこぶ』は、たとえば、ゆっくりから一気にドリブルのスピードを上げるときに使えるよ。足とボールがくっついて動くような感じになって、相手からするとタイミングがずれやすいんだ。
じゃぁ、ダブルタッチは?ボールをヨコに動かしてからインサイドでタテにいくやつ。
コーチ、今日はボールの触り方について教えてくれて、ありがとうございました。早速、自主練習のフリードリブルで色々ためしてみます!
次に会うときが楽しみだね。
いかがでしたか。
ボールの触り方によって、体の動作が変わり、次のプレーのやりやすさまで違ってきます。
今回のコーチとしゅう太の会話がみなさんのお役にたてば、うれしいです(^_^)