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サッカーでは間合いがとても大切ですが、試合やトレーニングを見ていると
もっと違うコントロールができたら相手に奪われずにすんだのになぁ。
と感じることがたくさんあります。しかし、それは私自身サッカーをやっていたときの課題でもあったので、本人の
なんでうまくいかないんだろう。なんで取られてしまうんだろう。
という気持ちは痛いほどわかります。
そこで今回は、1stコントロール(トラップ)をたとえにして『サッカーにおける相手との間合い』について話をします。
『1stコントロールは、次のプレーをしやすいところへ』は間違いないが・・・
こんにちは。朝のオムライスがソースではなくケチャップでちょっと物足りなさを感じている星野です。
ちょっとブログ形式でサッカーの話をしてみようと思い、話す感じで書いています。
では、サッカーの話に戻ります。
1stコントロールは、次のプレーをしやすいところにしましょう。
と多くの指導者は選手に伝えますし、私もそのひとりです。しかしその結果、
ガチガチに組織的なプレスがかかっているわけでもないのにボールを簡単に奪われる現象があちこちで起こり、
バタバタして落ち着きがない
の状態になります。なぜでしょう?
それは、日ごろから相手の存在を考えた1stコントロールのトレーニングがきちんとできていないからです。
相手がいるから、間合いも考える必要がある
サッカーの試合には必ず相手がいますよね。いないとできないですからw
そして、相手がいる。ということは、必ず相手と自分には間合い(距離感)が発生します。しかも試合では、一度に『複数の相手』との間合いが発生します。
この間合いも考えつつ、次のプレーをしやすい1stコントロールをトレーニングする必要があり、このことを意識できるようになると、プレーのレベルが上がってきます。相手を意識するということは、頭を上げて情報を取り入れることが大切ですね(^_^)
間合いは単純計算じゃない
そして、ここからがようやく本題ですが、
相手がいて初めて発生する間合いは、単純計算でどうにかなるものではありません。
たとえば、
相手1人と自分が5m離れているとします。
ボールを相手に向かって2m先に1stコントロールしたとき、
相手との間合いは必ずしも
5-2=3m
となりません。
相手がグッと2m寄せてきて
5-2-2=1m
になるかもしれませんし、寄せが素早くて3m近づき
5-2-3=0m
でボールを奪われることも考えられます。
一方、相手が寄せるどころか1m下がって
5-2+1=4m
となることもあり得ますね。
そうなんです。相手との間合いは、
相手の判断+動き
も大事な要素になっているんですね。
そして、相手が
- 寄せにくいところにコントロールするなぁ。間合いを詰めたらかわされそう。。。
- まだ間合い(距離感)があるけれど、このまま寄せなくてもチャンスにはならなそうだから、そのままでいいや。
と感じるようなところに1stコントロールをしつつ、次のプレーでチャンスを作れたり局面を変えたりできればすばらしいですし、逆に
- お!寄せたらボールを奪えそうだ!!
と相手に思わせて引き付けさせ、ドリブルやワンツーでかわしたりするのも正解です。
試合ではこの計算と駆け引きを、一度に相手1人だけでなく2人、3人とする必要が出てきます。
単純じゃないからおもしろい
このように、サッカーの試合における間合いは単純じゃありません。
だからこそ、そこを意識することでプレーのレベルに差が生まれてきますし、奥が深くておもしろいのです。みなさんも、サッカーを見るにもやるにも、ぜひ間合いを意識してみてくださいね。きっと新しい気づきがありますよ(^_^)
https://www.youtube.com/watch?v=i8U4PSccMrE