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夏休みになると自由に使える時間が増えるため、サッカーに費やす時間をいつもよりも増やすことができますね。これは、サッカーが上達するうえでものすごいチャンスです。
そこで今回は、私がおすすめする
小中学生が夏休み期間中におけるサッカーの自主練習4選
を紹介させていただきます。なお、今回は1人もしくはサッカー未経験の保護者の方と一緒にできるものになります。よかったら参考にしてください。
おすすめ練習1:キック練習
おすすめ練習のひとつめは、キック練習です。キックの種類を自分で決めて、『回数を決めて』壁やネットに向かって蹴るのが理想です。ただしこれは、できる場所や時間帯が限られているので、できない人も多いのではないでしょうか。
壁打ちやネット打ちがむずかしい場合は、5メートルくらい離れたところから保護者の方がボールを左右に転がして、ワンタッチ(ダイレクト)や2タッチ(トラップして次のタッチで蹴る)でインサイドキックやアウトサイドキックを『回数を決めて』集中してやりましょう。
練習する子は、まずはボールをしっかりと見てやればいいですが、慣れてきたらボールをもらう前に『目線切り』をしたり、左右に動くときのステップを『ジョギング』だけでなく『サイドステップ』『クロスステップ』に変えたりしてみましょう。
『目線切り』とは、相手が自分の近くにいるか。いないか。の確認をする動作です。首をサッと振って、自分の肩の先をチラ見します。首を大きく振らないのがポイントです。なお、ボールが自分のところへ来ていないときに、もっと遠くの周りを見るときは、首を大きく振ったり、体の向きを少し変えて周りを見やすくします。
夏休みは時間があるとはいえ、『回数を決める』は意識しましょう。終わりがあることで、人は集中力が増します。集中した状態での練習は、サッカー上達にとってとても大切です。
回数を決めて、最後のほうにうまくいかない場合は、
あと●回うまくいったら終わりにする
というやり方もアリです。
おすすめ練習2:リフティング
リフティングは、キック練習ほど場所をとりませんが、ボールが跳ねる音が近所迷惑になる可能性があったり、近くに車があると嫌がられます。
リフティングでまず優先的にやりたいのは、利き足メインで100回を目指すことです。利き足メインといっても、足先チョンチョンリフティングではありません。しっかりとインステップにミートさせるようにしたり、太ももを使うことでボールの高さによってどこでリフティングしたらいいか。体で覚えていきましょう。
100回できるようになったら、逆足も。となりがちですが、それよりも
●利き足メインで学年×100回
●利き足メインで
数回に一回ボールを頭よりも高くボールを上げる
→
目線切り
→
堕ちてきたボールを落とさずリフティング
これを1セットとし、セット数を決めて繰り返す。
●利き足インサイドやアウトサイドで100回
というように、まずは利き足のスキルを徹底的に伸ばしましょう。
おすすめ練習3:ボールタッチ
ボールタッチは、場所や時間帯をあまり気にせずできる自主練習です。とくに小学生の場合、全体的に守備の能力が低いので、ドリブルが上手にできると、それだけで活躍できる場面が増え、サッカーがとても楽しくなります。
また、ボールタッチはボールフィーリング(ボールを扱う感覚)だけではなく、体力強化、バランス強化、ステップワークや体の動かし方を身につけるうえでも役立ちます。
ボールタッチも、利き足メインでやることをおすすめしますが、クーバーコーチングのように育成のプロが考案して実績があるメニューの場合は、左右両方やるのは、とてもいいと思います。
なお、クーバーコーチングのボールタッチ『クーバー・ボールマスタリー』で注意しておくべき点があります。それは
相手を抜くためのドリブル練習ではない
ということです。たしかに相手を抜くためのステップや足さばきをするメニューもありますが、
- ボールフィーリング
- 体の動かし方
- ステップワーク
- バランス
- 体力
のレベルアップが目的です。
クーバーをやったけれども、相手を抜けない。だから、やっても意味がない。これは、そもそも目的を間違えてしまっています。
ただし、クーバーによって相手を抜くための土台を作ることはできますから、クーバーをやっていたら、以前よりも相手を抜けるようになる可能性は十分あります。
なお、私が紹介している本には、解説やDVDもついているので、
本とボールとペンを持ち出す
→
ページに、やった日付と1~10点の自己評価を書く
→
夏休みが終わるまでに、何周やるか決めて、ひたすらループする。イメージができないところはお家でDVDを見る
で、カンペキを求めず、やっていきましょう。
おすすめ練習4:知識習得の勉強
サッカーは、足でボールを扱いますが、頭をフル回転させて行うチームスポーツです。
また、サッカーはボールを触っていない時間が試合時間の97%ともいわれており、ボールを持っていないときにどう動くか。なぜそう動くのか。を理解しているかどうかでパフォーマンスは大きく変わりますし、ボールを持っているときのプレーの質も天と地の差が出るスポーツです。
そのため、試合で今よりも活躍したいと思ったら、サッカーの知識習得は必要不可欠です。
夏休みは、ふだんの学校生活よりも時間が取れますから、サッカーには戦い方があることを知り、基本的なサッカー用語を覚えるところから始めましょう。
勉強というと、
えぇ~!!
と思うかもしれませんが、好きなことについてもっと知りたい。と思って学ぶことは自然なことですし、本当に上達し続ける子は、最終的に自分からできるようになります。
少年サッカーチームには色々な特色があり、指導者がサッカーの知識の重要性を全く理解していないケースもめずらしくありません。所属するチームで、下の動画に出てくるような知識を高学年なのに教わっていない。これは、教育的な視点でいうと、ものすごい危機感を覚えます。
知らない=バカでどうしようもない
ではなく、私にでも起こりうる、
ただの『未学習』
ですので、いち早くサッカー教育に対する考え方を書き換えて、この夏休みで大きくレベルアップしていってほしいです(^_^)
ちなみに、私が作った、サッカーの知識を身につける教材もありますので、よろしければご利用ください。iPadまたはノートパソコンのように、スマホよりも大きい画面でご利用することをおすすめします。
おわりに
今回は、夏休みという早朝から自由な時間が取れる時期におすすめする自主練習を4選紹介しました。いかがでしたか。
大人にあれこれ指図されずに、自由な時間のなかで試行錯誤しながら過ごす経験は、今の子どもにとって不足しがちですし、何よりも大切です。
この夏休みを、お子さんの人生史上最高のものにしてほしいですし、今回の記事が参考になればとてもうれしく思います。
それでは、最高の夏休みをお過ごしください(^_^)
今回紹介したものはこちら↓