自分自身のサッカーキャリアを最大限に高めるには、最終的に人間性で決まりますが、その成長・成熟は日々の積み重ねでしかないと思います(と、偉そうに書いている自分はどうだか(笑)・・・)。そして、成長や成熟のために多くの人があれこれ考えて実践しているものの、実を結ばない場合もたくさんあります。それはなぜでしょうか。
これは私の意見ですが、その理由として人間性を向上させる『土台』や『基礎』となる 考え方=マインド を押さえていないためだと思います。せっかくがんばっているのに、非常にもったいないですよね(^_^;)
そこで今回は、人間性を向上させる『土台』となるマインドについて書きます。
大事なマインドは日本にあった!!
日本では、第二次世界大戦(大東亜戦争)が終わるまで、『修身』という道徳の科目がありました。そして、その元となるのが、明治天皇による『教育勅語』というもの。勅語とは、原則として天皇が口頭により発する公務上の意思表示のことで「おことば」と一般的に言われています。
その『教育勅語』では、現代人が失ってしまっている大切なことを伝えています。また、海外からの評価が非常に高く、アメリカでは『The Book of Virtue』とされ本になり、全米で聖書に次ぐ超ベストセラーになっています。さらにアメリカでは、この『The Book of Virtue』を全米の学校教育の場で、道徳教育の規範として使っているのです!!まさに、『灯台下暗し』ですね。
ちなみに、この『教育勅語』は江戸時代に『商人道』を説いた思想家「石田梅岩」という人の影響を強く受けているそうです。詳しい説明は割愛しますが、彼は『石門心学』という思想を提唱し、道徳の重要性を説いた人です。
おわりに
戦後、アメリカGHQの政策により『教育勅語』及び『修身教育』は「とある理由?」で廃止されてしまいましたが、その国で高い評価を受けているところから考えても、とても重要なマインドといえます。
大人は子供から信頼を得たければ自己否定して、野生な子供から学びましょう。
という意味の文言は必要な気がしますが、
お金第一・自己中心的・超弱肉強食を良しとする現代だからこそ、全てでなくてもできる部分を実践したいですね!!きっとサッカー上達にも役立つと思います♪
(教育勅語の十二の徳目)
友愛(ゆうあい)・・・兄弟・姉妹は仲良くしましょう
夫婦(ふうふ)ノ和・・・夫婦はいつも仲むつまじくしましょう
朋友(ほうゆう)ノ信・・・友だちはお互いに信じあって付き合いましょう
謙遜(けんそん)・・・自分の言動をつつしみましょう
博愛(はくあい)・・・広く全ての人に愛の手をさしのべましょう
修学(しゅうがく)習業(しゅうぎょう)・・・勉学に励み職業を身につけましょう
智能(ちのう)啓発(けいはつ)・・・知識を養い才能を伸ばしましょう
徳器(とくき)成就(じょうじゅ)・・・人格の向上につとめましょう
公益(こうえき)世務(せいむ)・・・広く世の人々や社会のためになる仕事に励みましょう
遵法(じゅんぽう)・・・法律や規則を守り社会の秩序に従いましょう
義勇(ぎゆう)・・・正しい勇気をもって国のため真心を尽くしましょう
(原文)
教育ニ関スル勅語
朕惟フニ我カ皇祖皇宗国ヲ肇ムルコト宏遠ニ徳ヲ樹ツルコト深厚ナリ
我カ臣民克ク忠ニ克ク孝ニ億兆心ヲ一ニシテ世世厥ノ美ヲ済セルハ此レ我カ国体ノ精華ニシテ教育ノ淵源亦実ニ此ニ存ス
爾臣民父母ニ孝ニ兄弟ニ友ニ夫婦相和シ朋友相信シ恭倹己レヲ持シ博愛衆ニ及ホシ学ヲ修メ業ヲ習ヒ以テ智能ヲ啓発シ徳器ヲ成就シ進テ公益ヲ広メ世務ヲ開キ常ニ国憲ヲ重シ国法ニ遵ヒ一旦緩急アレハ義勇公ニ奉シ以テ天壌無窮ノ皇運ヲ扶翼スヘシ
是ノ如キハ獨リ朕カ忠良ノ臣民タルノミナラス又以テ爾祖先ノ遺風を顕彰スルニ足ラン
斯ノ道ハ実ニ我カ皇祖皇宗ノ遺訓ニシテ子孫臣民ノ倶ニ遵守スヘキ所之ヲ古今ニ通シテ謬ラス之ヲ中外ニ施シテ悖ラス
朕爾臣民ト倶ニ拳拳服膺シテ咸其徳ヲ一ニセンコトヲ庶幾フ
明治二十三年十月三十日
御名 御璽