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サッカーにおいて、相手を背負う『スクリーン』や『ポストプレー』は重要な攻撃的スキルのひとつですが、日本人選手で世界に通用するような選手は、なかなか見られません(2015年現在)。その要因として、『お国柄のワンパターン』『体格の差』を挙げる人もいますが、必ずしもそれは当てはまらないと思います。
今回は、私がそう感じる理由と、スクリーンやポストプレーを磨く上で、習得しておきたいボールスキルについて書きます。
世界に通用するポストプレーヤーがいないと感じる理由
日本には、世界に通用するポストプレーヤーがいないと感じる理由は、
日本人選手に『背後にいる相手を抜くスキルがない』からです。
日本人選手は、観戦していても、プレーの経験上からも、背負ったら滅多に前を向きません。
一方、海外の選手は、裏にスペースがあれば、ファーストタッチで相手ディフェンスと入れ替わるようなプレーを当たり前のようにこなします。
日本人選手でも、ディフェンスの裏にスペースがあるかどうかは把握できるので、『このスキルの差』が世界との差を広げているのだと感じるのです。
習得しておきたいスキル
だから、スクリーンやポストプレーを磨くうえで同時に習得しておきたいのは、
ファーストタッチもしくはセカンドタッチで、背後にいる相手を抜き去るボールスキル
だと思います。このスキルは、先ほども書きましたが、海外トップレベルのサッカー選手と日本人選手では、差が歴然としています。
そのため、相手ディフェンスに読まれやすく、後ろから激しくプレスしてくる海外では、スクリーンやポストプレーで通用する選手がいないのだと思います(ファールをもらってばかり。は別です(^_^;))。決して『お国柄のワンパターン』『体格の差』で片付けてよい問題ではありません。
おわりに
ファーストタッチもしくはセカンドタッチで、背後にいる相手を抜き去るボールスキルは、腕を意識した上半身の動かし方と重心移動が非常に大切です。
膝で踏ん張らず、細かい足首の形や股関節の動きにとらわれず、スムーズにできるまで何度も練習して、習得できればいいですね♪それを試合中に一度見せれば、相手ディフェンスのプレスも甘くなり、よりスクリーンやポストプレーがやりやすくなると思います(^_^)
追記:2015-16シーズン、プレミア優勝に貢献した岡崎選手は、前線からのディフェンスが評価されていました。それはもちろんですが、ポストプレーやスクリーンプレーから、ただ落とすだけでなく、ファーストタッチや少ないタッチで『相手を抜く』『相手と入れ替わる』スキルを身につけたように見えます。優勝に貢献できるだけのスキルはある。ということですね。
2015 J1リーグ 1stステージ 武藤嘉紀選手全ゴール集【2:54】