目次
はじめに
サッカーがうまくなりたい!
お子さんのサッカーがうまくなってほしい!!
そんなみなさんは、プロサッカーの試合を見る前に、何か準備をされますか?
私はチャンスシーンをひたすら分析して、100シーンを『俯瞰(ふかん)図』の連続コマで図説した
フカン100
を作る過程で、試合を見る前に準備をすることの重要性を改めて痛感しました。それは
試合を見る前に、自分の課題を明らかにして、解決するための仮説を立てる
といういことです。今回は、その点についてお伝えします。
試合をなんとなく見ていると・・・
サッカーの試合、テレビやモニターの電源をオンにして、
今日はどっちが勝つかな〜
〇〇は、どんなプレーをするかな〜
フォーメーションは、どうするのかな〜
と想像するのは楽しいですよね。
それはそれで、サッカー観戦のひとつの魅力ですが、
本当にうまくなりたい
本当にうまくしてあげたい
のであれば、それだけでは不十分です。本当は焼きたてのお餅みたいに伸びるものも、焼いて3時間たったあとのような伸び方になってしまうようです。
『問題解決』のサイクルを回してうまくなる
サッカーがうまくなる
とは、抱えている課題を克服したり、強化ポイントをレベルアップすることであり、それはいわゆる
問題解決です。
問題解決は
現状把握
→
課題や強化ポイントの明確化
→
解決するための仮説を立てる
→
その仮説がどうなのか検証する
のサイクルがとても大切です。このサイクル、実際やってみると
・現状把握
・課題や強化ポイント
・仮説
のどれかが、うまくいかずに、サイクルがきちんと回らないこともあります。こういうときに、
できないから、もういいや!
なんて、思ってしまうかもしれません。
でも、サイクルを回そうとすること自体、すばらしいことですし、本来は『うまくいかない』経験がめちゃめちゃ重要なんです。失敗するからこそ、成功が近づくので、続けましょう。
サッカーというスポーツは、他のものごとと比べて、なにか特別ということはありません。
ところが、サッカーに熱が入れば入るほど
サッカーは特別!!
と言う意識が強くなり、ものごとの基本がすっ飛んでしまうんですよね。これは、私自身がそうでしたので、ものすごい共感できます。しかし、そう思っている期間の上達は、焼きたての餅とまではいきません。
子供だけで、問題解決の流れ
現状把握
→
課題や強化ポイントの明確化
→
解決するための仮説を立てる
→
その仮説がどうなのか検証する
を、いきなりやりきるのはむずかしいので、まずは大人と一緒に会話をしたり紙に書きながらやっていくことが大切になります。
この流れ、たとえば私はチャンスシーンをひたすら分析して教材を作るうえではこんなことを考えました。
現状把握
:
日本サッカーは、世界トップレベルというわけではない。とくに、攻撃。攻撃的なポジションの選手は、世界トップレベルのチームで何年もレギュラーとして活躍していない。
課題や強化ポイント
:
日本サッカーは、数的有利・数的不利に関わらず攻撃が課題であり、強化ポイントである。
解決するための仮説
:
利き足重視でプレーすることで、ボールの置きどころやポジショニング、ノールックパスなどにこだわってプレーすれば、攻撃は強化できるのではないか。なぜなら、世界のトッププレーヤーは、シュートやクロス以外、基本的に利き足でボールを扱うから。
仮説の検証
:
とくに海外のトッププレーヤーはチャンスメイクをするとき、利き足をメインとしてプレーしている。シュートは、利き足・逆足の両方を使う。利き足メインでプレーするため、ポジショニングやボールの置きどころが日本の育成は教わらないレベルで計算されている。また、利き足でできるプレーの幅が、両方使うよう指導された日本の選手たちよりも広い傾向にある。
そして、分析を重ねつつ、俯瞰図を作成しながら、
もっと細かいところまで掘り下げてこのサイクルを回してました。うまく回せないこともありましたが、そういうときは、
そもそも現状把握がおかしかったのかな?
という感じで振り返りをし、修正をしながらやっていました。
みなさんもぜひやってみてくださいね!
この問題解決のサイクル、うまく回せると脳内でファンファーレが響きますww
もしも、
サッカーがうまくなりたい!
サッカーをうまくさせてあげたい!
そういう熱い想いがある方は、
試合を見る前に、自分の課題を明らかにして、解決するための仮説を立ててくださいね。応援してます(^_^)