目次
はじめに
ドリブル練習を一人で行うときに、みなさんは道具を使いますか。私は現役のときマーカーコーンなど道具を使わずに、相手をイメージしてフェイントやボールタッチをしていました。
そんな私ですが、このサイトを立ち上げるにあたり、今度はいつ買ったか覚えていない(^_^;)マーカーコーンを出して練習することに。マーカーコーンは使っても使わなくてもどちらでも構わなかったのですが、ただ架空の相手をイメージしてドリブルしていたら、疲れてすぐに妥協して辞めてしまうと感じたのが使用するきっかけでした。
しかし、実際に使ってみると、上達するにはしっかりと使った方が良いと感じるように。
そこで、今回はドリブル練習でマーカーコーンを使った方がいい理由について書きます。
世界で通用する日本人ドリブラーは?
指導者やドリブルが得意な選手に、一人で練習して上達するためのコツを聞くと、架空の相手をイメージしてその逆を突いたり、細かく素早いボールタッチを意識することを教えてくれる人が多いのではないでしょうか。これらは、私が現役の頃だけでなく、現在指導者として頑張っている仲間も同様のことを言っていますし、重要だと思います。
その一方、きちんとマーカーコーンを使うよう指導する人はごく少数派のように感じます。
また、少年団によっては、ボールを持ったらパスではなく、ドリブルとシュートだけを考えるように指導し、徹底的にドリブルのスキルを磨きあげる方針のところもあり、そういった出身チームから日本代表の選手も輩出されています。
しかし、日本で世界の一定レベルで通用するドリブラーはどれくらいいるでしょうか。2シーズン以上海外でドリブラーとして評価を得た選手はいるのでしょうか。数回対戦し、相手に研究されると多くの日本人ドリブラーは壁にぶつかります。それは、体ごと飛び込んでくるディフェンスや、日本人より足の長い長身の外国人選手にボールを奪われてしまうのです。
また、ドリブルが細かいもののタッチが1~2回余計なため、プレーが遅れて相手に潰されるパターンも。そして、残念ながら多くの日本人選手がこの壁を越えていくことができないのです。(2016年現在)
目印があると自分で判定できる
しかし、日本でサッカーをしている限り、海外と同じディフェンス環境でドリブルをすることはありません。体ごと飛び込んでくるディフェンスはあるとしても、一般的な日本人よりも足が長いディフェンダーはそういないですよね(^_^;)
そのような中でドリブルを磨いていくには、どうしたらよいでしょうか。私はその手段の一つとしてマーカーコーンの使用をおススメします。
マーカーコーンを置いて自分でルールを決めると、それだけでドリブルに制約がかかります。そして、ボールタッチする足や回数、ドリブルのスピードや大きさ・角度がイメージした通りにできているかどうか自分で判定が可能に。ごまかしができなくなりますね。
それによりドリブルの精度がしっかりと向上すると思います。ちなみに、イメージに合った難易度の制約を自分で付けることで、無数のパターンでドリブル練習ができます。
試合では、レベルが上がり相手に対策を取られても、普段からマーカーコーンを使っていれば
足が届いてしまうから、もう少し角度を付けてみようか。
というように応用が可能になりやすいのではないでしょうか。その場でできなくても、普段からマーカーを使っていれば、壁を乗り越えるための練習メニューを自分で作れますね。
実際、私も使うようにしてから、使い始めよりたときよりもドリブルが良くなりましたし、試合中に少しは修正ができるように。今までは全然できなかったので、非常に嬉しい限りです。といっても、あくまでおじさんレベルですけれどね(^_^;)
ストップウォッチと併用するとさらに効果アップ
マーカーコーンでドリブルに制約を付けたら、さらにストップウォッチを使用することをおススメします。これも自分で客観的に判断できる道具ですね。記録を残しておけばあとで振り返ったときに役立つと思います。
おわりに
ドリブル練習は体の使い方やイメージ、細かいボールタッチは非常に重要だと思います。しかし、これらは抽象的であって具体的ではありません。
具体的かつ自分で判定できる指標や数値を導入すれば、しっかりと自分の力も把握できます。マーカーコーンは自転車の前カゴにも乗せることが可能な大きさですから、手元に1セットあったら重宝するのではないでしょうか。
つまらなくて何となく・・・になりがちな基本練習に対して、自分でイメージしてメニューを作ることで、自主性や工夫する力も鍛えられますから強くおススメします。他のトレーニングでも使えますしね(^_^)
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