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コーチ『スプリント』に限らず、サッカー用語を覚えるとサッカーの理解が深まるとともに、トレーニングから意識することでより高いレベルでプレーしたり、違った視点で観戦できるようになります。
そこで、今回はサッカー用語のひとつ『スプリント』について、トレーニングのことも含めて書きます。


スプリントとは
サッカーにおけるスプリントとは、10~30メートルの距離を、時速24キロメートル(15マイル)以上で走ることです。
『試合中にダッシュ(に近い動き)をどれくらいのスピードと回数で行っているか』把握する指標のひとつで、軍事技術を取り入れて計測している。といわれています。なお、Jリーグでも2015年からスプリントの計測が行われています。
ちなみに、スプリントの時速24キロメートルは秒速6.67メートル。単純に50メートル走に変換すると、およそ7.5秒です。
回数を数えることで、攻守の切り替えの早さや、ハードワーク、ロングランニング(ダイアゴナルラン、オーバーラップや中盤から前線への飛び出し、ペナルティエリア内への飛び込みなど)の参考データとしても活用できます。
さて、この記事下に貼り付けた、クリスティアーノ・ロナウド選手のハットトリック集動画。意識して見ていただくとよく分かると思いますが、相手ゴールに向かうスプリントや、さらに短い5メートルくらいのダッシュの速さは、まさに相手の脅威となります。
つまり、サッカーをプレーするにあたっては、ポジションにもよりますが、スプリントを繰り返しながら、一試合走りきる体力が重要。ということですね(^_^)


スプリントのトレーニングについて
そのため、トレーニングでも長距離の走り込みは大事だと思いますが、多方向に連続して素早く動く、ターンやスラローム系のトレーニングや、ダッシュを含んだインターバルトレーニングも大切です。
スプリントのトレーニングにおいては、ダッシュもただ単にするだけでなく、スラロームを競走させたり、ボールを2人で追いかけさせるような『外部からの刺激』を入れることで、より本気が出るため、効果的といわれています。試合に近い状況ですね。
なかには、近くにスプリントの専門家がいなくて悲観する人もいるかと思いますが、普段行っているトレーニングに、試合に近い競走・競争意識を持たせることをプラスしていくことから始めてみてはいかがでしょうか。
そうするだけでも、スプリント能力向上はもちろん、勝利への執着心も向上します。
ひとこと
スプリントを計測する機会は、アマチュアではほぼ無いでしょうが、『攻守の切り替えのスピード』や『ハードワーク』の重要性が増している現代サッカーにおいて、『スプリント』がパフォーマンスを分析する一つの指標であることを理解できれば、もっとサッカーが上達可能になるでしょう(^_^)
スプリント早見表
こちらをご覧ください。ご自身にあてはまるデータはありますか。誰でも測ったことのある、『表右端』の50mのタイムを参考にしていただくとわかりやすいと思います(^_^)
マイル (km/時) ※1マイル =1600m で計算 (1マイル =1609.334m)  | 時速 (km/時)  | 秒速 (m/時)  | 50m (秒) ※等速の場合  | 
|---|---|---|---|
| 15 (スプリント の基準値)  | 24.0 (24.14)  | 6.67 (6.71)  | 7.50 (7.45)  | 
| 16 | 25.6 (25.75)  | 7.11 (7.15)  | 7.03 (6.99)  | 
| 17 | 27.2 (27.36)  | 7.56 (7.60)  | 6.61 (6.58)  | 
| 18 | 28.8 (28.97)  | 8.00 (8.05)  | 6.25 (6.21)  | 
| 19 | 30.4 (30.58)  | 8.44 (8.49)  | 5.92 (5.89)  | 
| 20 | 32.0 (32.19)  | 8.89 (8.94)  | 5.62 (5.59)  | 
| 21 | 33.6 (33.80)  | 9.33 (9.39)  | 5.36 (5.32)  | 
| 22 | 35.2 (35.41)  | 9.78 (9.84)  | 5.11 (5.08)  | 
| 23 | 36.8 (37.01) ※ロッベン選手が2014ワールドカップで37.0を記録!!  | 10.22 (10.28)  | 4.90 (4.86)  | 
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