バルセロナの公式アカウントが、2015-16シーズンのアシストTOP10を動画でアップしています。
その動画からから言えることは、アシストするにはアイデアと、それを生み出す思考のフレーム(=枠組み)が必要。ということです。
しかし、アイデアは、ただサッカーボールを蹴っていてもなかなか身に付きません。アシストのセンスを磨くには、アイデアのもとになる思考のフレームを感覚的に、そして言葉として理解することがとても重要です。そこで、ここでは、言葉として紹介しますね。
アシストのセンスを磨くうえで必要なフレーム、それは相手のディフェンスに迷いを与えたり、予想しないことをすることで対応を一瞬でも遅らせることです。
どんなに二人一組のパスがうまくても、アシストがうまいとは限りません。とくに感じるのが、ストレートボールでのロングパス。向かい合っての練習で足元に正確なパスを蹴ることができて、試合でも得点に繋がるようなロングパスを出したはずなのに、相手に『楽に』対応されてしまう。なんて人は高校サッカーの強豪校でもよく見られます。
何が問題か、というと、上に挙げた相手ディフェンスに迷いを与えたり、予想と違うボールの軌道で対応を一瞬でも遅らせることができていないことです。
おそらくパスをした本人は、キックの瞬間にミスキックしたと感じないのでしょうが、パスの質が、球筋に伸びのないストレートボールなために、ディフェンスが対応しやすいのでしょう。私もディフェンスとして、それを感じることはたくさんありました。
ボールに伸びがあればディフェンスは落下点の予測を迷いやすく、そのちょっとした時間が得点チャンスに繋がるのです。
また、ペナルティエリアの枠とゴールエリアの枠の間に、ふわりと浮かした(もしくはグラウンダーの)パスも、ディフェンスにとっては、非常に厄介です。なぜなら、キーパーとディフェンターのどちらが対応するのか、非常に迷うエリアだからです。ノールックパスも、デイフェンスの判断や対応を遅らせます。ここに出てくる動画は、これらのパスがメインとなっています。
アシストを増やすにはアイデアやそれを実行するスキルが必要ですが、思考のフレームを構築することでさらに成長できると思います(^_^)
TOP 10 FC Barcelona assists 2015/16【3:21】