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はじめに
サッカーの攻撃のとき、みなさんはお子さんや子どもたちにどんなことを意識させますか?基本戦術であったり、ワイドに開いてボールをさばいたり、ドリブル突破であったり。と答えはひとつではありませんが、それらの根本的となる『守備との心理的な駆け引き』を意識することはとても大切です。
そこで今回は、その駆け引きの要素である『1S5Y』についてシェアします。
守備を攻略するヒント『1S5Y』
守備を攻略するヒントとしての『1S5Y』は、以下の通りです。
・Shock(衝撃)
・Yudan(油断)
・Yuudou(誘導)
・Yuuwaku(誘惑)
・Yuujyuufudan(優柔不断)
・Yosougai(予想外)
これらによって、守備の思考は一時的に停止もしくは弱体化します。
たとえば
衝撃でいえば、威圧感のある大きな声を出したり、球際を激しくプレーしてひるませる。
油断であれば、ボールが逆サイドにあって油断しているときにポジショニングを変えてみる。
誘導であれば、わざと近くの選手に弱いパスを出して守備をボールに喰いつかせたり、右から左へパスを回していって、相手の守備を全体的に横へスライドさせる。
誘惑であれば、ボールを持っているときにわざと立ち止まって肩の力を抜くことで、チャンスと思わせて足を出させる。
優柔不断であれば、ひとつの局面で守備1人に対して2人の攻撃選手を配置して、どちらにマークをつかせるのか迷わせたり。ボールをもっていないときに横へ移動し、守備がマークの受け渡すタイミングでちょっと戻ることで、どちらがマークつくのかあやふやにさせる。
予想外でいえば、急に走るコースを変えたり、ゆっくりから一気にスピードを上げる。
組み合わせることで、さらに攻略しやすくなる
これらの『1S5Y』は、単独だけでも駆け引きで優位に立てることはありますが、組み合わせることで、さらに守備を攻略しやすくなります。基本戦術やドリブル突破などの具体的なプレーは、こういったことを意識するとよりうまくいきやすくなります。
子どもがこの『1S5Y』を獲得するには
今回紹介した『1S5Y』
・Shock(衝撃)
・Yudan(油断)
・Yuudou(誘導)
・Yuuwaku(誘惑)
・Yuujyuufudan(優柔不断)
・Yosougai(予想外)
は、サッカーだけではなく、ふだんの遊びで楽しく、しかもパターンも豊富に獲得していけるものですし、生きていくうえで極めて大切な駆け引きです。ですから、サッカーに限らず私たち大人は子どもに自由にいろいろなことをできる環境や時間をきちんと確保し『1S5Y』を獲得させてあげ、子どもたちの成長につなげていってあげてほしいと思います。
日常生活でも大切なこと
子育てや教育、健康といった日常生活の観点からいえば、私たち一般市民はつねに『1S5Y』にさらされています。ターゲットにしてくる具体的なものとしては、ビジネスにおける広告であったり、マスメディアからの情報です。それらから大切なことを守り続けるには、子供の野生的な感覚から学びつつ、基本や原則的なところを覚えて身につけていく必要があり、それはときとして大人自身が否定される内容でもあります。しかし、これからの時代を生き抜くために、お子さんを育てていく上で大切なことですので、ここで軽く触れさせていただきます。
それでは今回は以上です。今回お伝えした『1S5Y』、少しでも参考になればうれしいです(^_^)