私は現役のころ、普段は土のグラウンドばかりだったので、固定式のスパイクを履いていました。取替え式といえば、雨で土のグラウンドが滑るときや、芝生で踏ん張りが利かないときに履くだけで、あまりたくさん履いた覚えがありません。
そんな取替え式スパイクのイメージといえば、なんといっても
サッカーしにくい
という印象でした。
パフォーマンスをスパイクのせいにしていたことが恥ずかしい
取り替え式のポイントは数が少なく足腰への負担が大きいうえに、底が高くて重く、足にも馴染んでいないため変な感覚でした。そのため、ボールコントロールやキック、走りにしても固定式を履いているときと比べて全てのパフォーマンスが悪かったのです。
当時は、他の選手も同じような感じだったのであまり気になりませんでしたが、海外のサッカーを経験し、テレビでもよく観るようになってから考えが変わりました。
とくにヨーロッパリーグのサッカー選手は、取替え式スパイクでプレーする機会が多いのですが、グラウンドが荒れたり雨でピッチコンディションが悪くても、足裏でボールをコントロールしたり、細かいステップを踏んだり、繊細なパスを普通に通していたのです。
技術の大きな差はあるとはいえ、固定式と同じようにプレーしているのがわかったときに、
プレーの質が固定と取替え式スパイクで違うのは、基本が間違っているんだ
と理解しました。
当時の私と言えば、
キックの際は蹴り足首の細かい角度や軸足のしっかりとした踏込、膝下の振り
を意識し、
走りの際はももを高く上げることや、ふくらはぎで地面を蹴る
ことに気を付けていました。
ということは、これらのことを強く意識しすぎるから
プレー環境が変わるとプレーの質が落ちてしまう
のではないか。と考えたのです。
当時は、イングランド遠征のあとで色々とサッカーの基本的なスキルについて考えていたころで、スパイクの問題も自分にとっての課題となっっていたのでした。
もし、これを読んでいただいている人で私の過去と同じようなことを感じているとすれば、走りや動き、ボールコントロールの基本的な部分に欠点があるかもしれませんので、一度振り返ってみるといいかもしれませんね。
Schusstraining mit Schweinsteiger, Makaay, Ballack und Co.【2:01】