目次
はじめに
サッカーの試合中でよく使われるアウトサイドキック。ボールポゼッション(チームとしてのボールキープ)や、決定的なパスを出すときに効果が発揮されます。では、このキックのコツ・ポイントは何でしょうか。
日本人選手が苦手なアウトサイドキック
アウトサイドキックは、
一般的なサッカー上達本やインターネットの情報では、体の向きと違った方向に(体の中心から外側:右足にボール⇒右斜め前)へ蹴ることができるキックとして紹介されていますね。確かにその要素はあると思います。
また、その延長線上としてアウトフロントキックがあり、ボールの高さは違えど、角度はほとんど同じです。アウトフロントキックでは、カーブの逆:シュートの軌道をとる蹴り方も紹介されていたりします。
これらのキックが得意な日本人選手は、日本代表として活躍した中村俊輔選手ではないでしょうか。とくに、彼の体全体を使ったアウトフロントキックはとても精度が高くて格好良く、何度も真似しました(^.^)
そんな中村俊輔選手でも、海外にいるとき完全には習得しきれなかった(?)アウトサイドキックがあり、それこそが、高いレベルでのプレーする、ひとつの分岐点となると思います。
その分岐点とは、
体の向きに対して90°外側にアウトサイドキックする
ことです。
もっと具体的にいうと、
右足にボールを保持し、体は正面を向きながら90°右方向にアウトサイドキックをすることです。
これにより、対峙する相手は仮にアウトサイドキックを読んでいたとしても、まったくボールに届きません。また、ボールポゼッション時には、半身でボールを受けた際にゆとりをもってプレーができますし、視野も広がります。バックパスをわざわざインサイドキックで蹴る必要がないですからね。
このように、パスやプレーの選択肢を広げる
90°外側へのアウトサイドキック
こそが高いレベルでのプレーを可能にするのではないでしょうか。ヨーロッパチームの選手は、私の見ている限り、当たり前のようにやっています。
ということは、日本で教えているアウトサイドキックは、よほどの技術を持った選手であっても高いレベルでは通用しない。ということになりますね。実は、アウトサイドキックの基礎ができていないのかも。。。
ただし、2014年ブラジルワールドカップに出場した日本人選手で90°外側にアウトサイドキックできる選手はいます。私の意見では
長友佑都選手 本田圭佑選手 香川真司選手
の3人。彼らは、みな海外のチームで攻撃的なポジションをこなせる選手です。
ちなみに香川選手は、Jリーグの当時からできていた感じがしますが、長友選手と本田選手は海外に行ってから必死になって習得したと思われます。
90°外側へのアウトサイドキック 蹴り方のコツ・ポイント
このアウトサイドキックの蹴り方で重要なコツ・ポイントは
『ボールを蹴るひとつ前の動き:軸足を置くとき』もしくは『ボールを蹴るとき』に、軸足側の腕を引くこと
です。
この動きによって体幹に軸ができ、体を開くようにボールを蹴った時に力がうまく伝わります。ちなみに、この蹴り方は動きがスムーズなので、試合中では非常に有効だと思います。
おわりに
90°外側へ蹴るアウトサイドキックのコツ・ポイントは、角度のついたアウトサイドのターンや、ドリブル突破を図るときにも使えるので、ぜひ習得したいですね。プレーの幅が一気に広がりますよ♪
サッカー上達 アウトサイドキック 直角方向にパス【1:22】
Final training session【15:15】
1:19あたり・・・ほとんどの日本人ができないアウトサイドキック
2:43あたり・・・日本人ができるアウトサイドキック